人物・組織・用語集
このページでは本作に登場する人物・組織・用語の紹介を行います。
本編内では書いていないことがホイホイ書いてあったり、中盤の事がさらっと書いてあったりするので、気になる方は最新の幕まで読了後にお読みくださることをお勧めします。最新の幕より後に明かされる事物は伏せられていますのでご安心を。
アーティファクト(Artifact) 用語
魔法を刻み込まれた道具。法具、宝貝、秘宝などとも呼ばれ、宝石や装飾品、武器、鎧、他用途の判らないものなどその形態は多岐に渡る。
なお、魔力を含有しているだけの道具は「ストレイジ」、魔術が刻まれた簡易アーティファクトは「マジック・アイテム」、魔力を含有し魔術が刻まれたものは「トリガード」と呼ばれ、アーティファクトとは区別される。
外世光(アゥセア・リヒト auseres Licht) 事象
能力者が外世界と接続して“大源”に接続する際に発する不可視の光。能力者にしか視認出来ない。
外世界に溢れる無限の光が能力者というフィルタを通して着色され、能力者固有の色彩を持った光となる。
外世界(アゥセア・ヴェルト auseres Welt) 場所?
物理世界に重複して存在し、人間の精神、万物の生命、万象の概念が永遠の循環を繰り返す、無限の光に溢れる世界。意志が具象となる世界の実体。
阿部貴康(あべの・たかやす Takayasu Abeno) 人物
(25歳 男 身長182cm 体重62kg 一九八九年八月八日生まれ)
本作の第二主人公。
第二話においてイコと遭遇する黒服の男。宮内庁防衛局抗魔課第五位。
武士道精神の男。仕える主は国である。約束を違えず、命を救われれば命を捧げ、敵と見なしたものは何処までも追い詰める猟犬。生来感情的な人間だが、その衝動を意志力で押さえ込んでいる。
陰陽の道に伝わる術をことごとく修めており、他者のあらゆる術に対し鏡映しの如く対称の術を返す「呪還し」のプロフェッショナル。
若干痩せ気味の体型だが、虚弱というよりは引き締まった印象で、長距離選手の体型。あたかもM.I.B.のような黒のスーツとサングラスを着用している。、
イコに対して半ば愛情じみた殺意を抱いており、双方の符合故に殺し合う事を望む。
生玉瑠璃(いくたま・るり Ruri Ikutama) 人物
(20代後半 女 身長176cm 体重52kg 生年不明)
第二幕から登場するエージェント。宮内庁防衛局抗魔課第六位。
超人的な身体能力を持ち、常に日本の歴史の影で時の執政者の力となってきた家系の生まれ。江戸時代に忍びの血を取り入れ、開国以後は天皇家に仕えている。
超常的な領域に達した隠身の技法と、人間以外に近しい魔的な肉体を持つ。
ぽったりと熱い唇と泣きぼくろが特徴的。美人ではないが艶っぽい雰囲気がある。体型的には短距離選手的で、脂肪は薄い(身体制御によって変動は可能)。
独特のイントネーションで喋る癖あり。
イコ・アンブロシオ(Ico Ambrosio) 人物
(14歳 女 身長183cm 体重54kg 二〇〇〇年?月?日生まれ)
本作品の第二ヒロイン。通称イコ。
第一話において空から降下してくる黄色い流星。三人の魔女=「女王候補」の一人。
快楽主義者。目先の快楽に囚われて大局を見失い、暴走を繰り返す。己の感情に正直。結果的に他者の事を考えないし、考える余力もない。
血液に毒素を織り込まれて誕生した“
もっとも容易な(そして強力な)血液の創出元であるが故に自分を傷つけることに躊躇いは無い。他者を破壊する為に己を破壊する二重破壊の魔女。
愛という感情が混濁しており、壊すことも求めることも愛だと考える。故に自己愛も他者愛も彼女にとっては正常に持ち合わせていることになる。作中では特に阿部とミラに対する感情が強い。
病気じみて白い肌、肩口で切り揃えたブルネット、長い睫毛。痩躯と言う言葉が正しくないほどの痩躯。骨ばかり目立ち、女性の体型にも男性の体型にも見えない。
呪詛で構成された人格故に他者の呪詛を受け付けず、ウルの眼を見て話せる唯一の人間。
ウルシュル・ルケッティ(Ursule Lucchetti) 人物
(14歳 女 身長194cm 体重75kg 二〇〇〇年?月?日生まれ)
本作の第二ヒロイン。通称ウル。
第一話において空から降下してくる白い流星。三人の魔女=「女王候補」の一人。
視線に呪詛を織り込む
自発的意志が欠損しており、目的を見つける能力に欠けるが故に、己の唯一の親友であるイコの願望を叶えることだけを望む。イコ以外の他者には殺意や嫌悪以外を感じたことがなく、基本的には無感情を装う。
長身で、それに見合ってしっかりと筋肉のついた体型。極限まで脂肪が殺ぎ落とされており、逆に病的な印象すら抱かせる。外見的には17歳程度に見える。
能力者(カテゴリA Category:A) 用語
通常の人間の持つ能力の範疇を越えた超常能力(Extraordinary Abillity)を指す。多くの能力が外世界との接続によって発現する。
能力の程度に応じてF(感覚が鋭い程度)・E(常人にはない感覚を制御できる程度)・D(常人では不可能な事を成し遂げる程度)・C(自分の身体の延長上に現象を起こす程度)・B(自分の意志によって現象を起こす程度)・A(現象を自由に操作する程度、及び二重能力者)・S(特異過ぎて分類出来ない超強力能力)の七等級に分かれる。
作中の登場人物においては、
ランクS:ミラ(???)、玉(???)
ランクA:比礼舞比売命(異界に到達するレベルの巫力)、ウル(邪眼・超越言語。個々ならばランクB)、探湯(???・???。個々ならばランクB)
ランクB:岩魚(結界)、仕舞(断線)、八握(回数制限のある大量殺傷)、“女王”(時空間切断)
ランクC:生玉(魔的な肉体)、イコ(毒血)
となる。なおこの等級には技術との連携効果は含まれていない。あくまで「他者が全く同じ原理では使うことが出来ない能力」に関する等級である。
なお、単一機能に特化せず応用・流動出来る方向性のない力(所謂「巫力」・「魔力」・「信仰力」など)は等級が一個上がり、制限がある能力は一個下がる。
探湯荒野王(くがたち・すさのお Susano-oh Kugatachi) 人物
(20代前半 男 身長186cm 体重62kg 生年不明)
第三幕から登場する戦闘狂。宮内庁防衛局抗魔課第九位、別称“
他人と自分を測る基準を「強さ」しか持っていない戦闘狂。2kg以上ある長大な野太刀を片手で振り回し戦うだけの技術があり、既に「剣の道は武器を選ばず」の領域に達している。
「探湯」とはそもそも神道において、煮立った湯に腕を突き入れて事の吉凶を測る占術技法であり、その名を持つ家系は未来視の力を持つものであった。しかし既にその血は薄れ、現在では強大な力を持つ「先祖還り」が産まれた時にだけ歴史の裏に現れる
生来持つ能力に加え、生まれた直後に刻まれた「呪ヒ名」により、本来ヒトが持ち得ない第二の能力を持つが、抗魔課の同僚すら彼の能力を見たことはない。常に技術だけで戦い、敵を圧倒してきたからである。
玉(ぎょく Gyoku) 人物
(70歳以上 男 身長162cm 体重不明 生年不明)
第四幕に登場する老人。宮内庁防衛局抗魔課第三位。
胸部に三つの“玉”が埋め込まれている。最も古い血を引く神巫である。
『
宮内庁防衛局抗魔課(くないちょう・ぼうえいきょく・こうまか Unti-Daemon Section) 組織
日本で唯一、公式に魔的存在との交戦を許可された戦闘部隊。前身は帝国陸軍防衛課特別編成第零攻撃隊、通称「特零」もしくは「零攻」。
戦後の再編の中で陸軍から宮内庁に移され、国内で唯一天皇直下に位置する「武力を持つ部隊」である。
所属人数は常に十人。能力の高低ではなく方向性に応じて位階がつけられており(例:術者は五位、最大戦闘力を持つものは九位)、一・二・三・六・七位は特定の家系から固定で選出される。任者が死亡した時点で次代に受け継がれる完全継承性になっているが、此処十数年入れ替わりは起こっていない。
“祝福された児”(ゲセグネイト・キンダー gesegnet Kinder) 技術
人体に眠る「閉ざされた図式」──発達していない人体の設計図、遺伝子を強制的に顕現させる技術。人工的な突然変異。
“城塞”(じょうさい the stronghold) 土地
魔女狩りからの逃亡者たちが地上の何処にもない理想郷を求めた結果生まれたこの世の果て。
宇宙空間に漂う巨大な石造りの建造物であり、“女王”によって統治されている。
“女王”(じょおう Regina) 人物
(三百歳以上 女 身長176cm 体重不明 生年不明)
二幕から登場する統治者。
“城塞”に居留する魔女狩りからの逃亡者たちの統治者であり、時空間を切断する能力を持つ“祝福された児”。
“城塞”のシステム的破綻(人口過剰による食料・居住空間・酸素不足など)を知り、地上への侵攻を計画するが、迫害され逃亡した自分たちが他者を迫害し逃亡させる事に苦悩している。
誕生と同時に母親を切断した為、子供は母を殺してこそ誕生できるという思考を当然のものとして認識しており、自らの胎である“城塞”に住まう子=住人たちを真実誕生させる為には己を犠牲にするしかないと考える。
白鳥仕舞(しらとり・しまい Shimai Shiratori) 人物
(14歳 男 身長148cm 体重40kg 二〇〇〇年?月?日生まれ)
本作の第二主人公。
第五幕においてウルと邂逅する女装少年。
存在そのものがタチの悪いジョークみたいな習慣的殺人鬼。楽しむ為に殺し、嘆く為に殺し、殺す為に殺す。情動が総て殺意に繋がり、ふとした事で殺さずには居られなくなる。軽薄で衝動的で心底まで媚びが染みついている。
最上級にシステマティックな殺人者であるウルに興味を抱き、その願望を知りたいと考えて接近する。
体型的にはほとんど胸がない女の子。髪は脱色して真っ白。顔も美少女顔だが、メイクを剥がすと眉が無くて怖い。
鳥海 岩魚(とりうみ・いわな Iwana Toriumi) 人物
(14歳 男 身長162cm 体重50kg 二〇〇〇年三月三日生まれ)
本作品の主人公。
四年前に家族を襲ったある事件によって鳥海家を放逐され、現在は裏社会に関連する「進藤」という男の食客となっている。
悩まない思考形態の持ち主。自分の中の価値基準を柔軟に適用し、判断を即時に行う(場当たり主義と言っても良い)。
身長が(相対的に)低いことにコンプレックスがあり、それを補うつもりで身体を鍛えているが、発達した筋肉が逆に成長を阻害している可能性には気づいていない。
裏社会への関与の中で実践的な格闘能力を備えるに至った。ベースにはもう覚えてもいないぐらい子供の頃、父親にならった太極拳がある。
「心理隔壁による後天性結界能力者」。能力の発現は任意に行えるが、物語開始時点では己の能力のルーツである「ある事件」を記憶していないため、最大限の力を発揮することは出来ない。
顔つきが全体的に鋭く、酷薄な印象。人相はあまり良くない。恥ずかしい台詞を臆面もなく言って、後から恥ずかしくなるタイプ。
なお「ある事件」については第七幕において明かされることとなる。
比礼舞比売命(ひれまいひめのみこと Hiremai-hime-no-mikoto)
第四幕にて登場する姫巫女。宮内庁防衛局抗魔課第七位。
最も古い血を引く者たちの中でも特に強力な巫力を秘め、強い力を秘めたもの同士の契りを繰り返して、ヒトとして有り得ないほどの巫力を持つ一族の生まれ。彼らは既に巫力の流れに取り込まれ人界には存在しておらず、「この世」に現出している一族の者は須く比礼舞比売命を名乗る。
長い黒髪、透けるような白い肌。常に口元は柔らかく微笑んでおり、滅多なことでは表情は崩れない。美しい顔立ちだが自己主張が弱く、まるでやわらかな月光のような美しさである。
最も歪で強力な巫力と、両眼の視力と引き替えに得た未来視の力を持つ。また肩に掛けた三枚の「比礼」にはそれぞれ厄災を退ける強力な力が眠っている。
魔術(Magic) 技術
現象を意志と魔力によってねじ伏せ屈服させて、現実を変容させる技術。
技術である以上(理論上は)鍛錬により万人が使うことが出来るが、己の中にある魔力──
魔法(Magick) 法則
現象を特定の条件に従って書き換える法則。現象の否定と改変。
魔力と意志による流動的な変化ではなく、絶対的な改変であるが故にまったくと言っていいほど融通は利かない。
法則も現象であるが故にその発生は行使者の存在に依存し、それを乗り越えるならば魔術にかき消される事もあり得る。
魔法は魔術の行き着く先であるが、効果と希少さ故に能力の一種と見なされる。
2014年現在、地球上に魔法を行使できるものはいない(ということになっている)。
ミラベル・ビリーヴァ(Mirabel Believer) 人物
(13歳 女 身長172cm 体重52kg 二〇〇〇年十二月二十四日生まれ)
本作品のヒロイン。通称ミラ。
第一話において空から降下してくる少女。三人の魔女=「女王候補」の一人。
心配性で及び腰。一度決めた意志を変える弱さはなく、また強さもない。世間知らず。人を信じやすく(また信じたがり)、裏切られやすい。どんな時でも真面目。嘘を吐かないし、吐けない。
生まれの故から、また自分の意志として、他者を癒す魔術を行使する。
白磁のような白い肌、くるくるとロールした金髪、少し秀でたおでこが特徴。長身痩躯。描くラインは女性的だが骨張っている。服装センスは地味。
八握(やつか Yatsuka) 人物
(40代? 男 身長178cm 体重62kg 生年不明)
第四幕にて登場する男。宮内庁防衛局抗魔課第二位。
抗魔課内で探湯と双璧を為す剣士。ただし彼の業は「鬼」のものではなく、あくまでヒトの領域である。
一人の生涯でただ八度しか使えず、使えば命を削って数多の死を顕現させる「八握」という力を代々受け継ぐ一族の生まれ。
15歳歳の離れた病気の妹がいるが、今回は関係がない。
“夜の果て”(よるのはて The end of the night) 用語
宇宙という空間を表現する為にセンテンティアが使った言葉。
時間的・空間的に果てである故に正しい表現。ただし宇宙の果てではない事に留意すべきである。